危険の有無を子ども自身で考えることが出来るようになる本
子どもが犠牲になる事件をニュースや新聞で目にするたびに「いったいどうやって子どもを守ればいいのだろう?」という不安で胸が押しつぶされそうになる昨今。「うちの子は大丈夫よ。」と割り切ることはできないが、では、四六時中子どもを見ていることができるか?と問われたらそれもできない。身の危険を感じ取り、それを回避する力を子ども自身が持つべきなのだろう。「でもそれって具体的にどうするの?小さい子にそんなことできる?」という疑問にひとつひとつ丁寧に回答してくれるのがこの「犯罪の危険から子どもを守る~子どもと親の不安を解消する77のヒント」だ。 机上で論じているだけの「“こうすべき”論」と違い、著者に寄せられた危険に関する保護者の疑問にひとつひとつ具体例をあげてアドバイスしているので即実践できるものになっており、見開き1ページにひとつの事例を示し、対処方法とそれに関する具体的な行動がイラストを交えて明記してあるので子どもが自分で読んでもわかりやすい作りになっている。 また、家庭内だけでなく地域との連携で危険を回避できるシステムがたくさんあることもここで紹介されているので、参考にするといいだろう。 「悲観的に準備して、楽観的に行動する」という著者の言葉と、「“地域の安全マップ”作りのすすめ」を参考にして子どもと周辺地域の危険と思われる箇所を相談したことが、毎日見聞きする暗い報道で不安になった保護者である私の気持ちをかなり楽にしてくれたと思う。
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